【台風・大雨】床下浸水・床上浸水が発生した際の対処とリフォーム
お盆が明けた2025年8月16日の大雨の影響についてNHKでも報じられていましたが、浜松市でも床上浸水や床下浸水の被害が50件以上も発生したという報道が出ていました。

このような状況になると被害を受けた方はもちろん、自治体なども罹災証明書の発行などで追われることになります。大変な状況と言わざるを得ないわけで、こうした被害を引きおこす大雨や台風は年に何度か必ず浜松市や磐田市、湖西市、袋井市などに訪れるため心の準備とともに、情報を整理し、万が一のことが起きた場合に速やかに行動できるようにしておきたいものです。
ということで本日は台風や大雨時に発生した床下浸水・床上浸水について対処法やリフォーム方法についてお話していきたいと思います。
床上浸水?床下浸水?被害が大きいのはどちら?

「浸水」という言葉を聞いて、なんとなくニュースの映像なんかが頭に思い浮かぶ方も多いかと思います。家の中に水が浸入してきて、水の中を歩いている住人の姿、傷んだ畳や家電・・・ですね。
ちなみにこれらは「床上浸水」で、床上浸水とは建物の床面を越えて室内にまで水が入り込む状態を指しています。
一方で「床下浸水」とは建物の床面より下の部分まで水が入り込んでいる状態で、床上浸水との違いは生活空間に水が上がってこないという点となります。
被害ということでいえば、生活空間まで水が浸入してくる床上浸水のほうが大きく、家具や畳、壁紙、家電製品などあらゆるものが水に浸かり、電気設備や給湯器といった機器も故障するといった被害にもつながります。
さらに、浸水した水には泥や下水が混じることが多く、細菌や有害物質が室内に残るため、徹底した清掃や消毒、場合によっては大掛かりなリフォームが必要になることも少なくありません。
では床下浸水は被害が小さいかというと決してそういうことではありません。
床下に水がたまってしまえば土台や基礎、断熱材、配管などが濡れてしまい、湿気やカビ、シロアリの発生にも繋がりかねません。また外見上は被害が軽く見えても、適切な乾燥や消毒を行わなければ、長期的に建物の劣化や健康被害を招く可能性がある点に注意が必要です。
いずれにしても床上浸水、床下浸水ともに建物、またお住まいの方にとっては大変な状況なわけです。ただなかなか日頃から浸水に備えておくということは意識が向かないかもしれませんが台風が多いこの時期だからこそ、「台風被害が発生するかもしれない」「大雨の影響を我が家も受けるかもしれない」という危機感をもって対策等についてぜひ目を通していただきたいと考えております。
被害が発生する前にしておきたいこと

多くの方が火災保険にご加入されていると思います。
では皆様がご加入されている火災保険は水災(水害)被害にも対応していますか?ご加入している保険によっては特約を付けていなければ対応していないといったケースもあります。
そのあたりの保険の内容についてあらかじめ情報を整理し、必要であれば特約を付けるなどの対応をするようにしましょう。もし元々水災被害対応の火災保険に加入されているのであれば、保険金支払いの条件や保険申請の流れなどを把握しておくようにしましょう。

次に罹災証明書というものがあるということもあらかじめ知っておいてください。
罹災証明書とは簡潔に言えば公的に被害を受けたことを証明するものとなりますが、罹災証明書があることで税金などの減免や猶予、また公的資金の援助が受けられるわけです。
浜松市の場合であれば、浜松市のルールに従い申請する必要があるのですがそのような手続きがあることは覚えておくようにしてください!
ただ待っているだけでは誰も助けてくれませんので、情報を整理し、万が一のことがあった場合にはすぐ動けるようにしておきましょう!
床下浸水・床上浸水を被害を受けてからのリフォームと対処法
被害に遭ってしまったら、その復旧が必要になります。
浸水被害で復旧が必要になる箇所としては主に以下が多いといえます。
・床・壁(床材や壁紙、断熱材、構造部など)
・建具や水回り設備
・電気系統
・各種配管
・その他お住まいの躯体部分
まずはどこにどのような被害を受けていて、何を復旧させなくてはいけないのか?どのように復旧させるのか?を確定させていきます。
当然これらはリフォーム会社の仕事になりますが、まずはリフォーム会社に依頼して現地調査を実施していただき見積りをいただくようにしましょう。(火災保険の申請時などにもリフォーム会社の見積りが必要になります)

さて、問題はどの業者に相談するかなのですが、例えば床であれあば内装会社、大工さん、電気系統であれば電気工事会社、建具であれあば建具屋さん、設備であれば設備屋さんとなるわけですが浸水の場合、部分的に被害を受けているということは少ないですよね。
全体的に床も壁も設備も躯体もといったように様々な箇所が被害に遭っていることが想定されます。
そもそも被害発生時にあちこち業者を探して、電話をするなんて大変ストレスですから一括してお住まい全体を見てもらえる業者に依頼するのが得策だといえます。
例えば私たち床ぷろもそうなのですが、当社は新築、増改築なども手掛ける工務店(有限会社井場建築事務所)ですからお住まいの躯体から設備や電気、配管まで全体的な被害状況の確認から復旧方法の確定、見積りまで一括して対応することができます。
もちろん被害を受けないに越したことはありません。
しかし地震や台風など自然災害が多い日本に住んでいる私たちですから万が一のための駆け込み寺として、何かあった際には一括して任せられる床ぷろとしてぜひ当社のことを覚えておいていただけますと幸いです!