マンションの床構造(二重床・直床)によるリフォーム方法の違い
前回まででマンションの床構造について解説させていただきましたが、では既存の床の構造によってリフォームをする際に制限や違いなどがあったりするのでしょうか?本日は床の張り替えを行う際に二重床・直床でどのように違うのかといったことについて解説していきたいと思います。
(※二重床と直床の構造については以下もご覧ください)

直床の場合は張り替えのみ、二重床であれば重ね張りも可能
新しい床に張替えをするにあたって、工法は大きく二つあります。それは「張替え」と「重ね張り」です。張替えは既存の床を剥がして、撤去したのち新しい床材を敷設する工法、また重ね張りは既存の床材の上から新たな床材を重ねるように敷設する工法です。
表面部分の床材が新しくなるという点では、いずれの工法も同じですが、既存の床の撤去が必要となる張替えのほうが「撤去」という工程が必要となる分、工期が長く、費用も高くなります。
そしてどちらの工法を選択できるのかという点において、今現在のマンションの床が直床の場合、選択肢は張替えしか選択することができません。
それはつまり重ね張りをすることで大きなデメリットが生まれるからなのですが、それは防音性です。既存の床の上から新たな床材を敷設することで床材が厚くなることで、より生活音が響きやすくなることが懸念されるのです。そのためマンションの防音規定で重ね張りを許可していないマンションもあったりするのです。

一方で二重床の場合は重ね張りでも張替えでもどちらを選択していただくことも可能です。そのため用途・目的に応じて幅広いリフォームに対応できるというのが二重床のメリットとも言えますね。
ただいずれにせよ「マンションの規定」「既存床の構造」この2点がマンションの床リフォームを行う際に重要な点となるため、床ぷろでも現状や規定に沿った最適なご提案をさせていただくようにしております。