尿はねでトイレの床が劣化する理由とは?
お住まいの中でも水回りは床が汚れやすい場所と言えますが、その中でもトイレは汚れだけでなく劣化の進行も早い場所と言えます。そうした理由について解説していきたいと思います。
トイレとそれ以外の場所での違いというと、床を傷める原因となる尿はねがあるかどうかですよね。(特に立って用を足す方いらっしゃる場合は要注意です)ではなぜ尿はねがあると床を劣化させやすいかということですが、尿はねがトイレの床を劣化させるのは、主にアンモニア成分と湿気の影響によるものです。尿に含まれるアンモニアは、化学反応を引き起こし、床材の表面を傷めてしまうのです。
特に、木などの水に弱い素材では、尿が床に染み込むことで変色や膨張が発生しやすくなります。
また、トイレは湿度が高い環境であるため、尿はねによる湿気がカビや腐食を引き起こす原因にもなります。尿が床の隙間や継ぎ目に入り込むと、乾きにくくなり、長期間にわたり床材がダメージを受けてしまいます。
特に目に見えない部分で劣化が進行すると、気づいた時には床材の交換が必要になるケースも少なくありませんので、やはりこまめな掃除が必要となります。
さらに、尿はねによる汚れが放置されると、臭気の原因にもなります。床材がアンモニアを吸収することで臭いが蓄積し、掃除をしても完全に消えないことがあります。この状態が続くと、衛生面だけでなく居住環境全体の快適さにも影響を与えてしまいますよね。
汚れや劣化の防止策としては、床材をクッションフロアやフロアタイルといった耐水性のある素材に変更することがお勧めです。特にフロアタイルやクッションフロアであれば、施工費用が安いので例えば10年に一度イメージチェンジもかねて張り替えるといったこともできますから一石二鳥とも言えますね。
トイレを清潔に保つために是非覚えておいてくださいね。